体調を崩し、退職。
運送会社では10年以上勤めましたが、ある出来事がきっかけで体調を崩し、思い切って退職して、休養することにしました。
退職した後、たくさんの先輩と友人から、「働けるようになったら、僕の所へおいでよ」と、たくさんの声をかけて頂きました。その時は、本当に嬉しかったです。
退職後しばらく、仕事ができない時期がありましたが、縁があり、家屋解体工事の営業会社に入社することになりましました。その時の月収は35万円でした。
しかし、社長からは覚えが悪いと決めつけられ、『お前には。この仕事は無理だ』と、実質の解雇を宣告されました。
「向いていない」って、誰が決めるのか
社長が、私が家屋解体工事に「向いていない」と決めつけた理由について、今になってわかることがあります。
私自身の物覚えが悪かったのではなく、社長の私との「タイプ」が合わなかったということです。相性の良し悪しというのもあったとは思います。
人には、「学習のタイプ」というものがあり、新しいことを習得するとき、自分のタイプと指導者のタイプが一致していないと、本来力があるのに、うまく習得することが出来ないということが起こります。
お互いのタイプを見極め、タイプに応じた学び方や指導方法を考えて、行動していかなければならないのです。教材を選ぶ時も、自分のタイプに合った作りかどうかを考えるといいのです。
あなたにも、こんな経験はないでしょうか。
担当の先生が変わったら成績が伸びたとか、出来なかったことがすんなりできてしまったとか。
教材を変えたら理解が深まり、上達したなどです。
もし、あなたが今何か学んでいて、結果が出せないとか伸び悩んでいるなら、そもそも、教わっている人とタイプが違うことが原因かもしれません。
当時、「無理」と言われたことで、「自分には、ムリ?・・・ 俺はダメなんだ!」と、自分を責めてしまい、ショックを隠しきれず、かなり落ち込みました。
精神的につらくても、働かなければ生活はできません。
現状をどうにかしたいと友達に相談をしました。
すると「じゃぁ、一緒にやろう!」と、空調ダクト工事の親方が声をかけてくれて、月収30万円で働くことになりました。
つながりから、転機が
空調ダクト工事の仕事では、少し給料は下がりましたが、問題なく新しい仕事に勤しむ毎日が始まりました。
ところがある日・・・数ヶ月経った頃、私が働いていた運送会社のライバル会社の営業マンから電話が入ったのです。
「辞めたんだって? 今の仕事運送業じゃないの? 手伝ってくれないかなぁ? 君だったら簡単でしょ!」
仕事の内容をよく聞くと、宅配委託事業へのお誘いでした。
生活があるので、一番大切な「給料はどれくらいになるのか」を聞いてみました。
「50万円ぐらいは、行けるんじゃないの?」とのことでした。
正直、月収30万円では足りないと感じていた時だったので、50万円はとても魅力的でした。
ただ条件があって、就職をするのではなく「起業する」と言う事だったのです。
え? 就職じゃないの?
「えっ?起業するのは、難しくないの?」「起業しても、仕事がある保証は?」
これまで雇われる立場しか経験がなかったので、言葉にできない不安は、まだまだたくさんありました。
彼は、不安を隠せない私に、「大丈夫!俺が仕事を決めるのだから!」と力強くいってくれました。
彼の事を信頼し、「よし、やってみよう」と決心し、それから半月間で準備して、起業しました。
始めてみると、初月で40万円を超えていたので、「よし、行ける。」と、宅配便委託事業への手ごたえを感じていました。
(つづく)
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